■ ユニゾンカウンセラーの特徴 〈情的レベルのカウンセリング〉
従来のカウンセリング(counseling)は、「クライエントをどうするか」といった視点から、カウンセラーとしての関わり方(主に手法や技法)を習得することに主眼を置いていることが多く見られることに対して、UCAで提唱している “ 情的レベルのカウンセリング ” は、手法や技法を習得する以前の、カウンセラー自身の「人格的資質」ということに着目し、「クライエントをどうするか」という関わり方(手法)の以前に、「関わる側のカウンセラーとしてどうあるか」という、カウンセラー自身の資質が、相手本位の向き合い方となるまでの「人格性」として身につくことが特徴となっています。
現在、多くのカウンセラー資格取得者が、「クライエントにはカウンセリングを行うことが出来るが、自分自身の子どもや夫(妻)に対しては、感情が伴って、通じるものとならない」という、資質面のアンバランスを心に抱え、限界性を感じているという現状も多く聞かれる中で、カウンセラー自身の資質(人格性)の回復ということが、今、必要不可欠なものとして願われてきています。
さて、UCAでは、その資質面の調和が図られていくことを資格認定の基準として定め、UCAで開催されるセミナー及び各勉強会、研修会は、資質面における「ワークライフバランスに還る」ということをテーマに、カウンセラー自身が自己開示できる資質を自らに問うことを全ての学習の基本としています。
このことは、資質面のアンバランスが解かれていくことを意味すると共に、カウンセラー自身の過去の肯定がされていくまでの意味合いを持つものとなっています。
このことは、心理カウンセラー、臨床心理士といった、カウンセリングに携わる方のみならず、地域社会においては、保育士、教諭、民生委員児童委員、相談員、医師、看護師等、社会的位置ある方々にとっても、課題解決の糸口を見出すものとして位置づけされ、今日では、教育・福祉・医療等の異なる分野が共に、関わる側の資質向上を目指す社会貢献事業として「講演・公開カウンセリング」開催の取り組みの輪が全国的にも広がっています。